ふと思う
2023年5月22日
介護の現場では、人間の尊厳を守ることが重要であるといわれています。
しかし、その「尊厳」とは何でしょうか。
インターネット上には様々な情報がありますが、納得のいく答えはなかなか見つからないかもしれません。
3年前の入社時の研修では、「尊厳」を守ることにつながる具体的な行為を学びました。
訪問先で、ご本人様に挨拶をする。
何をするのかを説明しながら、ケアを行う。
当時の私は「当然のことではないか?」と思ったのですが、現場で仕事をする中で、基本的なことを実践する難しさを感じました。
挨拶をしても、ご本人様がそれを認識しているのか分からないことがあります。
説明をしても、会話が成立しないこともあります。
ただ、そういった行為を蔑ろにした場合、「尊厳」が傷つくことは容易に想像できます。
「今ここに存在することを認める」。
たいそうな表現ですが、上記のような「挨拶」や「説明」こそが、それを実現する足掛かりになるのではないでしょうか。