在宅サービスSOMPOケア 在宅老人ホーム杉並在宅老人ホーム

提供サービス一覧

事業所の日常

コラム 人との出会い~Vol.1

2021年3月15日

「感染症」
現在、猛威を振るっている新型コロナウィルス…
月並みですが、早期の終息を願うばかりでございます。

さて、この業界に長年おりますと様々な感染症に出くわすことが多くあります。
コロナもそうですが、どんなに気を付けていても、自分自身も感染してしまう事がいくつかございました。
その中で今でも印象深く思い出されるのが、「結核」です。

精神科病院に勤務していた時、所属の病棟にリキさん(仮名)という男性が入院されていました。
リキさんはすでに入院歴40年。20代で統合失調症を発症されてから、ずっとこの病院で生活されている方でした。
(このように長年入院されている方々が沢山いらっしゃいました。)
精神的には安定されており、ADLも高く性格も優しかったです。よく食事の配膳等を積極的に手伝ってくれていました。
私が入職して初めて担当したのがリキさんだったのです。本当に優しくて良くしてもらったものです…

そんなリキさんがとある日に熱発され寝込んでしまったのです。体も大きく、食事や睡眠もしっかり摂られる方だったので、皆は「すぐに良くなるだろう」と思っていたのですが…
熱は下がっても咳込みが止まらなく、食事量も低下する一方。肺炎を疑われたので、検査したところ「結核」が見つかってしまいました。
病院中が大騒ぎになり、すぐさまリキさんは隔離。
院内感染の可能性も非常に高かったので、病院の患者・スタッフ全員が検査を行ったところ、数名の患者さんと職員は担当である私だけ陽性反応(私だけ擬陽性でした)が出てしまったのです。
結果が出た途端、私も即隔離。家にも帰らせてもらえませんでした。
病院の特別室での隔離だったので、キレイな環境で良かったのですが、今と違ってスマホやタブレットは無く、テレビとガラケーだけしか娯楽がありませんでした。
また、部屋からは1歩も出ることが許されず、人と会うのも1日3回の食事を同僚が運んできてくれた時だけ。しかも会話禁止で相手は防護服を着ている状態でした。
 お酒・たばこはもちろん禁止。ストレスがたまり、爆発寸前でした。
(たばこは同僚が気を利かせてくれて、ベランダで吸わせてもらっていましたが…)
                                                 Vol.2へ続く

お問い合わせ

お電話から
受付時間 9:00 〜18:00(年末年始を除く)