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事業所の日常

東日本大震災から10年

2021年3月4日

(当時福島県福島市在住)

どんよりした雲の寒い日でした。地震発生後雪が降ってきました。
午前中上の子の中学の卒業式に出席し、午後から市内のホテル4階で研修に出席中に
携帯のアラームが一斉になり、そのまま床に投げ出されました。
死の恐怖と子供の事で頭がいっぱいでした。2波3波と長い地震。
ライフラインは全滅。何度も来る強い余震・津波・原発事故・避難・津波被災者受け入れ。立て続けに決断を迫られる状況が続きました。
子供と離れて津波被災者受け入れの為に残る決断。子供の表情が一瞬くもったのを今でも覚えています。
避難は免れましたが、数日後津波被災者受け入れが始まりました。
名前しかわからなく、既往歴・薬情・禁食等不明。
寝たきりの方ほとんどと助けに戻ったスタッフが、亡くなられたと聞きました。
生きているから頑張るが、暗黙のルールの様になっていました。
長時間勤務・ガソリン給油の為に何時間もならぶ。支援物資が入ってこない。
不評被害。頑張れ頑張れを合言葉にみんな必死でした。
スタッフが倒れていきました。自分は大丈夫という過信。
その後、自分も体調を崩しました。どう決断したら正解だったのか、未だにわかりません。
あれから10年が経とうとしています。
上の子は、インフラに関わる仕事がしたいと夢を叶えて就職し5年になります。
下の子は、大学入学し好きなことを勉強しています。
子供達は、あの日私が選んだ決断に何も言いません。辛かったはずなのに。
私も、子供達の様にやりたい事をやりたい事をやりたいと口に出して前に進みたいです。
たくさんあるやりたいことの一つに、災害支援に参加したい。
下の子が自立したら、頑張っている方のほんの少しでもお手伝いが出来らと思っています。

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