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遠い記憶

2022年8月5日

こんにちは!センター長の井上です。

当デイサービスセンターを利用されているY様という90歳の女性、要介護5の方がいらっしゃいます。当デイサービスセンターに約7~8年前から利用されているそうですが、現在のような要介護5の状態になったのは3年前ぐらい前からとの事。アルツハイマー型認知症の診断を約10年前に受けており、症状は進行し、今では意思疎通が難しい状態になっています。当デイサービスに通い始めた7~8年前は自分で買い物にも行けたようですが、今は車いすであり、排泄もオムツ着用の全介助が必要な方です。デイサービスに来ても大声で奇声を張りげることも毎度のことです。昔からご利用されている利用者は、Y様が自力で歩いていたことや会話ができていたことを知っているので、その奇声を聞いても、何も言いません。(本当に温かい方ばかりです・・・・)

コミュニケーションをとるのは非常に難しいですが、何とかY様の口から『意味のある』言葉を聞きたいと、当デイサービスセンターに赴任してから、ずっと思っています。ある時、スタッフのMさんが、~今日のYさんは穏やかだから何か話しかけてみたら?~と提案してくれました。

Y様の情報には、~10人兄妹の下から3番目で、幼いころは中国の福建省で生活していた~とありました。戦前の日本が権益を有していた地域です。親御様は貿易か何かに関わっていたのでしょうか・・・・?

事務所のパソコンで福建省を検索し、有名な観光地などの画像を見せながら、いろいろと話しかけてみます。奇声を発することなく、おとなしく画像を眺めています。しかし、何も発語はありませんでした。

『意味のある』言葉は聞けませんでしたが、なんだか画像を遠い目で眺めている様子にいつもと違うような気がしました。

遠い記憶が蘇らないかな?・・・そう思って、懲りずにいろいろコミュニケーションをとろうと思っています。

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