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介護体験記⑦

2022年9月23日

こんにちは
管理者の石黒です。

出勤時、いつもより電車が空いていて・・・街中の静かな気配・・・本日は秋分の日です。
当事業所も、デイサービスでは恒例の「今日は何の日?」の説明をさせていただきますが、
最近は、何の日どころか日付と曜日すら曖昧になってしまいます。
昨年度は自宅で「月と暦 日めくりカレンダー」(画像参照)を使用していたおかげか、
日時の理解が万全でした。この日めくりカレンダー、毎日少しずつ月と暦を学ぶことができ、
生活の慌ただしさから、少しだけ気持ちを解放してくれます。

さて、標題の件です。

無事に退院して、自宅マンションに戻ることができました。
半側空間無視と軽度の麻痺は残りましたが、それは入院直前と同じ状況。
自宅の環境においては、伝い歩き可能であり、父の軽介助で在宅生活の再会が
可能でした。入浴に関しては、入り口扉を三つ折りスライドドアーに変更し、
浴槽⇔洗い場に手すりを増設しました。

無事に退院して、自宅に戻ることができたこと。
退院前に考えていたよりも、自宅での生活をスムーズに行うことができる安堵感。
父と私は、さっそく缶ビールで乾杯です。

母はというと、自宅に戻ったことを、まだどこか状況を理解しきれていない様子。
「死にたい」「もう何をしてもだめ」等々・・・
悲観的な言葉が多く聞かれます。

それまでの母の病歴として、15年ほど前から鬱病を患ってました。
経緯としては、実家で当時同居していた実の母の介護疲れです。
外出することを控えるようになり、家族以外の人間との会話を避けるようになりました。
食事量も減り、鬱の診断にて内服調整の為、1か月ほど入院。
退院後の母は、以前とは異なり、この病気とずっと向き合っていく必要がありました。

今回の脳腫瘍の発見が遅れたのも、鬱状態であったことが原因かと考えます。
定期的な通院も私を含め家族の気づきも、
鬱という大きな仮面の前には無力だったように感じます。
不調の訴えがあったとしても、
鬱だから仕方ないよね・・・
どうしても、この一言が立ちふさがってしまいます。

退院以降、身体の機能は徐々に回復してきましたが、食事摂取には消極的です。
母の根底には鬱状態もある為、無理に食事を勧めることもできず、栄養補助飲料が
必須な状況が続きました。

2週間が経過し、再び通院の日が訪れます。

次回は9/30(金)に更新します。










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