介護体験記②
2022年6月24日
こんにちは
管理者の石黒です。
先週の続きとなります。
脳腫瘍ステージⅣの診断を受けた母ですが、すでに分かっていたかのような落ち着いた表情を浮かべていました。
医師の説明によると、脳の運動野にまで癌細胞が広がっており、すぐに手術が必要。
数カ月前まで自覚症状が無かったことから、進行の早い癌細胞であること。
可能な限り切除しても、取り切れない個所もあること。
残った癌細胞がすぐに広がる可能性もある為、切除後も放射線治療を行う必要があること。
そして、余命半年。。。
何も治療しなければ、1か月もたないこと。
治療しても、明るい兆しがないという説明に、私はショックを受けていました。
即入院の流れですが、母は死んでも構わないから家に帰りたいと。
父が落ち着いた口調で入院と手術を受けるよう説得し、入院することができました。
コロナ禍の為、日常の面会はできないこと。
面会可能なタイミングは、洗濯物を持参した際の数分と術後説明の機会のみ。
入院手続きを終え、病棟を後にする際に感じたことは、
「もう生きて会うことはできないかもしれない」という惜別の気持ちです。
父は普段と変わらない表情で車を家路へと走らせました。