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介護体験記①

2022年6月17日

こんにちは
デイサ-ビス管理者の石黒です。

今週より毎週金曜日、私の母の介護体験エピソードをご紹介したいと思います。

きっかけは一昨年の3月末、私の異動について母に電話したときのこと。
電話の受け答えが普段と違い、会話がチグハグな様子。

私)4月から勤務先が調布に変わるよ
母)調布ってどんな漢字だっけ
私)調べるに布だよ
母)調べるってどんな漢字だったかね?
  最近、認知症がすすんで困ってるの。漢字や言葉が分からなくなってきてね。
私)いつから?
母)2週間くらい前から。時計やカレンダーの見方も分からなくなってきたし、
  洗濯物のたたみ方もわからなくなっちゃって。
  この前なんか自転車に乗ってて転んじゃったの。もうボケちゃって駄目だね。

母は父と二人でマンションに住んでおり、1月中旬に会った際には普段と違った様子は
感じませんでした。
認知症は、①突然、発症しない ②急に悪化しない ③治らない
このように理解しているので、母の場合は認知症以外の原因があると感じました。
もし認知症だったとしても、たった2ヶ月のうちに「洗濯物のたたみ方」のような
手続き記憶が損なわれてしまうことは絶対に無いと思いました。
認知症と間違いやすい症状といえば、正常圧水頭症、硬膜下血腫、うつ病、せん妄、癌など。
今回の母の場合、2週間くらい前に自転車で転んだという話から、外傷性硬膜下血腫を
疑いました。
硬膜下血腫であれば、治療で改善できると理解していたので、その病名を期待していました。
本人は病院に行きたくないと言い張りましたが、すぐに脳外科を受診して
MRI検査を受けるように勧め、なんとか翌日には父と一緒に自宅近くの脳外科を受診。

MRIの結果は私の予想を遥かに裏切る病名「悪性脳腫瘍グリオーマ」でした。
母の認知機能や運動機能に障害を与えていた原因は、頭の中の大きな腫瘍でした。

悲しい結果でしたが、やはり認知症は突然発症しないということを実感したエピソードです。

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