上新庄東流!!介護のお仕事!「排泄~基礎~」
2024年2月16日
ホームページをご覧の皆さま!!!
ご覧頂き誠に有難う御座います!!
令和6年 2月度 毎週金曜日 担当させて頂いております。
介護職員の中村と申します。
どうぞお手柔らかに宜しくお願い致します!!
さて!!今回、私がご紹介させて頂きたい事は・・・ズバリ!!・・・
上新庄東流!!介護のお仕事!【排泄~基礎~】
について続きのお話しをお届けさせて頂きたいと思います。
前回のお話しが気になられましたら下記URLよりご確認下さいませ!!
https://www.sompocare.com/service/home/satsuki/H000426/message-detail/263909
【排尿のメカニズム】
〖尿の生成について〗
①水を飲む
②全身から腎臓へ
③腎臓でろ過
④腎臓から尿管へ
⑤膀胱で貯める
⑥尿道を通って排尿
・まず、排尿の仕組みについて学びましょう。
水分は、食堂、胃、十二指腸を通過し、小腸で吸収されます。
吸収された、水分は、血液にのって全身を巡ります。
その血液は、毛細血管を通り、腎臓の中でろ過されます。
腎臓で尿が作られ、尿管という管を通り、膀胱へ蓄えられます。
そして、尿道を通って排出されます。
膀胱には、普通最大で600mlの尿を蓄える事が出来ますが、
この量は加齢と共に少なくなり、高齢者では300ml程度が限度です。
そして、私達成人は200ml程で尿意を感じますが、高齢者では
300ml近くで我慢が出来なくなる事が多いようです。
【腎臓の役割】
①尿を作る
②体の中のバランス
(水分や電解質)を整える
③ホルモンを作る
・血圧を調整する
・赤血球を作る
・骨を強くする
腎臓の役割について、もう少し詳しくお話します。
①尿を作る
腎臓は、血液をろ過し、体にとって不要なものは尿として体外へ出し、
必要なものは体内にとどめます。腎臓が悪くなると、
尿が出せず老廃物などが体にたまり、尿毒症になります。
②体のバランスを整える
腎臓は体液の量やイオンバランスを調節する為、腎臓が悪くなると、
身体がむくみます。イオンバランスが崩れると、疲れや眩暈などを
引き起こします。
③ホルモンを作る
・血圧を調整する
腎臓は、塩分と水分の排出量をコントロールして血圧を調節しています。
血圧が高い時は、塩分と水分を沢山排出して血圧を下げ、
血圧が低い時は、排出量を減らして血圧を上げます。
腎臓と血圧は密接に関係しており、腎臓の働きの低下によって高血圧
になる事もあります。
また、高血圧症は腎臓に負担をかけ、腎臓の働きを悪化させる事もあります。
・赤血球を作る
腎臓から出るホルモン、エリスロポエチンの刺激を受けて血液、赤血球が作られます。
腎臓が悪くなると、このホルモンが出なくなる為、血液が十分に作られず貧血になる事が
あります。
・骨を強くする
骨の発育には複数の臓器が関わっています。腎臓は、カルシウムを体内に吸収させるのに、
必要な活性型ビタミンDを作っています。
腎臓が悪くなると、活性型ビタミンDが低下し骨が弱くなるなどの症状が出てきます。
〖(参考)人工透析〗
腎臓の働きが10%以下になると、血液のろ過が十分に行えず、
水分や老廃物のコントロールが出来なくなる。
そのような場合に、
人工的に血液の浄化を行うのが、透析療法です。
〘食事療法〙
①水分制限 ②塩分制限 ③カリウムの制限
④リンの制限 ⑤カロリーや良質なたんぱく質の摂取
そんな腎臓の働きと大きく関係するのが、人口透析です。
腎臓の働きが非常に低下し、血液のろ過が十分に行えない時に、
人工的に血液の浄化を行うのが、透析療法です。
水分や食事の制限がありますので、注意しましょう。
【膀胱と尿道の機能】
次は、膀胱と尿道の機能についてお話します。
尿は、膀胱にとどまり、尿道から出るのでしたよね。
尿を蓄える時、膀胱は弛緩し、尿道が収縮します。
反対に尿を出す時には、膀胱は収縮し、尿道が弛緩します。
『排尿障がいについて』
(1)尿を上手く溜められない場合(畜尿障がい)
膀胱の異常によるもの 尿道の異常によるもの
・膀胱が小さい ・尿道、膀胱頸部が
・膀胱の知覚が過敏になっている 締まっていない
・大脳からの抑制が出来ない
状態になっている
(2)尿を上手く出せない場合(尿排出障がい)
膀胱の異常によるもの 尿道の異常によるもの
・膀胱の収縮力がない ・尿道が開かない
排尿とは、膀胱が尿道の尿を「溜める」「出す」という
2つの機能で成り立っています。
したがって、頻尿・尿失禁・排尿困難などの排尿障がいには、
尿を上手く溜められない場合、尿を上手く出せない場合、
更にその両方が起こる場合があります。
【尿の観察について(健康状態を教えてくれるバロメーター)】
尿は何らかの原因で体に異常が起こると、
「色やにおい、量が変化」します。
腎臓は肝臓と同様、沈黙の臓器と呼ばれ、なかなか症状を
表に表しません。
それだけに早期発見が重要となり、日々、尿の性状や量を観察し、
排尿に異常がないか気を配る必要があります。
排泄物は、健康状態を教えてくれるバロメーターです。尿は
何らかの原因で体に異常が起こると、色やにおい、量が変化します。
どのようなところを観察すべきかまなびましょう。
〖尿の観察のポイント〗
・尿の回数と量
平均の正常値範囲 要観察・報告が必要
(日中)4回~7回 (日中)8回以上
1日の排尿回数
(夜間)0回~1回 (夜間)2回以上
1回の排尿量 200ml~500ml
100ml以下=無尿
1日の排尿量 1000ml~1500ml 400ml以下=頻尿
程度
2500ml以上=多尿
〖尿路感染の観察のポイント〗
尿路感染の有無を観察する方法
・透明のコップに採尿し光にかざして混濁がある
・尿臭がいつもと違う (悪臭)
・排尿時に尿道口み痛みがある
・頻尿である
・発熱がある
尿路感染が排泄障がいの要因の場合には、
色々な変化が観察できます。
以下の場合には尿路感染が疑われます。
・透明のコップに採尿し光にかざして混濁がある
・尿臭がいつもと違う (悪臭)
・排尿時に尿道口み痛みがある
・頻尿である
・発熱がある
尿路感染症は細菌の感染によっておこります。
細菌感染によって膀胱粘膜が充血し、
刺激を受けやすくなり頻尿をおこします。
この時、強い尿意に襲われ尿が漏れ出てしまう
事があります。
この場合は、抗生物質を服用することで症状を治す事が出来ます。
その為、尿路感染による頻尿や失禁の場合は医師の治療が優先されます。
〘尿のにおい〙
・基本的にはあまりにおいがありません
・甘酸っぱいにおい等、いつもとは違う悪臭(注意)
〘痛み〙
排尿時に痛みをともなうようであれば、尿管結石、尿道炎、
膀胱炎、前立腺炎の可能性があります
〘残尿感〙
・不快感やスッキリ出た感覚がない
・トイレに頻回に行く
続いて、においです。
果実のような甘ったるいにおいがある場合は、
かなり進行した糖尿病の可能性があります。
痛みの原因は、尿の出口から細菌などが侵入し、
尿道や前立腺に感染して炎症を起こしたり、
何らかの理由により尿道の粘膜が傷つく為です。
疾患により、尿が出始める時、出終わるころ、
出ている間など痛みを感じるタイミングが異なります。
残尿感にたいしては、排尿の様子を観察し、尿がスッキリと
出ない、出しにくいことがないか、排尿後の不快感の
有無などを確認しましょう。
今回はここまで。続きは次週の金曜日にお話しさせて頂きます!!
より深く介護のお仕事はどの様な事をされているのかを
お届け出来ればと考えております!!
次回!!上新庄東流!!介護のお仕事!「排泄~基礎~」
についての最後のお話しをお届けさせて頂きます。
介護職員 中村
ご家族さま、近隣地域とも協力し、ご本人の心身の状態に応じた適切なケアを提供します。またケアスタッフやケアマネジャー、看護スタッフなど、多職種が連携し、尊厳を大切にしたケアに努めます。
その他のサービスについて閉じる全室個室なのでご面会は24時間いつでもお気軽にお越しいただけます。居室にトイレや洗面台もあり、ご自宅と同様のプライベート空間を確保。また、緊急呼出装置が各所に設置されており安心です。
※一部ホームでは居室にトイレが無い場合もあります
住み慣れたお部屋で最期を迎えたいというご入居者さまのご要望により、看取りに対応しています。事前に看護処置の準備、医療機関との連携の確認、ご家族さまとの連絡体制の確保などを行い、心を込めて、身体的、精神的苦痛、苦悩の緩和に努めます。
その他のサービスについて閉じる咀嚼力、嚥下力に合わせたやわらか食など、お身体の状態に合わせた形態食をご用意。高血圧や心臓病などの病態別食や、減塩食などにも対応いたします。食べる楽しみを感じ続けていただけるよう、日々メニューの開発に努めています。
その他のサービスについて閉じる1~30日間(29泊)まで、要介護1から要介護5の認定を受けている方がご利用いただけます。車椅子をご利用の方や歩行が困難な方でも、安心してお過ごしいただけます。ご家族の外出等で、ご自宅で過ごすのが困難になる間など、お気軽にご活用ください。
その他のサービスについて閉じる末期がん・難病などの方で、医療依存度が高くご自宅等でのご生活や療養が困難になられた方に向けた、特別な料金プランをご用意しています。また、介護スタッフと看護スタッフが24時間常駐しているので、安心してお過ごしいただけます。
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