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上新庄東流!!介護のお仕事!「食事~基礎~」

2023年11月10日

ホームページをご覧の皆さま!!!
ご覧頂き誠に有難う御座います!!

11月度 毎週金曜日 担当介護職員の中村と申します。
どうぞお手柔らかに宜しくお願い致します!!

暫くの間、「介護について」のお話しが滞ってしまい申し分け御座いませんでした!!
本日より、再び「介護について」のお話しをお届けさせて頂きます。

さて!!今回、私がご紹介させて頂きたい事は・・・ズバリ!!・・・

上新庄東流!!介護のお仕事!【食事~基礎~】
についてのお話しをお届けさせて頂きたいと思います。

前回の介護についてのお話しは下記URLからご覧くださいませ。
https://www.sompocare.com/service/home/satsuki/H000426/message-detail/229212/

【食事の意味・目的を考える】
皆さま方は何故!!食事をされておられますでしょうか・・・?

①生きる為に食べている!!
②食べる楽しみの為に生きている!! と分けられるかと思います。

勿論、その時々で気持ちが揺らぐという意見もあるかと思いますが、
今回は、あえて極端に分けて考えていきたいと思います。

(極端に、大きく分けてみると)
①生きる為に食べている!!
②食べる楽しみの為に生きている!!

皆様方は、①・②のどちらに近い『価値観』をお持ちでしょうか?

①の考えに近い人は、食事以外に、熱中している、夢中になれる、
何か別のモノがある人でしょう?

食事の優先度は低く、楽しみというよりも、栄養補給としての意味合いが
大きいでしょう。

②の考えに近い人は、文字通り、食べる事が大好きな人、
食べる事が生き甲斐という人でしょう。

どちらが正しい、というものでも無く、人にはそれぞれ
「価値観」があり、それを理解しあう事が大切です。

ケアを行う上で、この「価値観」の把握をする事は、非常に
大切になります。そして、介護者の価値観を押し付けるのでは無く

ご利用者様、お一人おひとりの価値観を把握し、画一的な援助では無く
個々に合わせた援助をしていく事が大切なのです。

【食事の目的】
1. 「生理的側面」
  生命維持・栄養補給・健康増進等、生きる為に不可欠な事。

2. 「心理的側面」
  空腹感を癒し満足感を感じる、季節感を楽しむ
  味や色、盛り付けを楽しむ。

3. 「社会的・文化的側面」
  食事を通して他者とのコミュニケーションを円滑にし
  人間関係を作る地域や各家庭に伝わる郷土料理などの食文化。

食事は、生命維持の為に必要な栄養を補うだけでなく、楽しみや喜びを
もたらす行為でもあります。

そして、食事の目的は、以下の3つの側面から捉える事ができます。

【生理的側面】
食事を取る事で、栄養を体内に取り込み、生命の維持や活動する為の
エネルギーが得られます。

また、栄養バランスの整った食事は、健康の保持や病気の予防回復に役立ち、
健康増進に繋がります。

食事を摂るという事は、人間が生きていく為には不可欠な活動なのです。

【心理的側面】
基本的欲求である「食欲」を満たし、満足感や心の潤いが得られます。
また、旬の食材、盛り付けを通して、季節感や味わいを楽しむ事も出来ます。

【社会的・文化的側面】
家族や友人と食卓を囲んでの食事は、コミュニケーションを円滑にし、絆を深め、
豊かな人間関係を作って、生きていく活力を生み出します。

また、地域や各家庭に伝わる、郷土料理や家庭の味などの食文化は、
食べ物にまつわる楽しい思い出などを呼び起こし、幸福感をもたらします。

いずれも、人間らしく生きるために大切な事であり、食事の援助を行う際には、
すべての側面を意識して、行なっていく必要があるでしょう。

【食事に必要な行為・活動】
〈ADL〉
(人間の基本的な日常生活動作。障害者のリハビリテーションに用いられる語。)
(高齢者の介護の必要性の判定指標にも用いられる。日常生活動作能力。)

・食べるという事を認識する。 ・姿勢を整える ・箸やスプーンを持つ
・口に運ぶ ・咀嚼する(噛む)・飲み込む(嚥下)

〈IADL〉
(ADL よりも高い自立した日常生活をおくる能力。手段的日常生活動作能力。)
(例えば「買い物」や「乗り物(公共交通機関等)の使用」など、)
(単純に動作が行えるかだけでなく、判断や意思決定が可能かどうか)

・献立を考える ・買い物に行く(金銭管理) ・調理をする
・テーブルを拭く ・食器を準備する ・盛り付ける ・飲み物の準備
・配膳する ・下膳する ・食器を洗う 

そして、「食事」と一言でいっても、様々な行為・活動が関連してきます。
その行為及び活動は、咀嚼や飲み込みなどのADLだけではなく、

献立を考えたり、調理をする為などの、IADLも含みます。

①身体的側面
・薬の影響 ・胃腸に疾患がある ・食事の認識ができない ・口の中の状態が悪い
・誤嚥を起こして状態が悪い ・急な病気を起こしている ・自力で座り直せない 
・よく見えない(視力低下、視野欠損)・手が思うように動かせない   など

②心理・精神的側面
・食事中疲れてしまう ・誤嚥を怖がっている ・食事の内容に不満
・気持ち悪い痛みがある ・喪失体験等のストレス ・うつ病の影響   など

③社会・環境的側面
・テーブルの位置が合っていない ・食器や食具が使いにくい
・食事が適温ではない ・食事形態が嚥下状態に合っていない
・味付けの問題 ・環境の変化(家族・住まい)            など

また、食事などの「生活動作」は、
身体的・精神的・環境的側面の3つが揃わないと実行する事ができないと言われてます。

身体的側面では、食事を摂取する為に必要なADLや健康状態、薬の影響などが挙げられます。
そして、身体面で問題がなかったとしても、
「食べたい」という意欲がなければ、食べる事は出来ません。

そういった意味でも心理・精神的側面も大切な要素です。

また、誰と食べるかという社会的側面や食事を摂る環境面というものも、
食事という行為に、大きく影響するでしょう。

だからこそ、私達は、ただ活動としての「食事」を介助するという
支援・援助するのではなく、

・適切な身体的機能のアセスメント
・食べたいと思って頂けるような心理・精神面へのアプローチ
・そして、食事を摂る環境や適切な介助といった社会・環境面へのアプローチ

と3つのそれぞれの側面すべてを網羅できる支援や関わり方が大切となります。

今回はこれまで。続きは次週の金曜日にお届けさせて頂きます。

より深く介護のお仕事はどの様な事をされているのかをお届け出来ればと考えております。


上新庄東に勤めておられます職員は常にご利用者様の
安心・安全な暮らしをどの様なアプローチでサポートさせて
頂くかを日々、考え、話し合い、知識・技術の研鑽・改善を行い

ご利用者様の暮らしを豊かに!なる様、援助をさせて頂いております!!!
お困り事が御座いましたら相談にも乗らさせても頂いております。

上新庄東に勤めております職員一同!!全力で!!熱い想いを持って!!!
上新庄東に住まわれます『ご利用者様』の暮らしの支えをさせて頂いております!!

次回!!上新庄東流!!介護のお仕事!【食事~基礎~其の2】をお届けさせて頂きます。

介護職員 中村

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