高次脳機能障害について
2020年10月26日
今回は、事務所に置いてある「高次脳機能リハビリテーション」の本をご紹介させていただきたいと思います。
『高次脳機能』とは、これをしようという「判断」であったり、暑い寒いといった「知覚」などの脳の認知機能全般の事をさします。
これらの機能に対して、脳卒中(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血など)や、交通事故等による脳外傷が原因で障害が起こり、『高次脳機能障害』と診断されることがほとんどです。
高次脳機能障害になると、記憶障害や失語症などの症状が見られる事があります。
身体的障害ではないため、一見しただけでは判断出来ず、いわゆる「目に見えない隠れた障害」です。
この高次脳機能障害の改善を目的とした『高次脳機能リハビリテーション』が、病院や施設など様々な場で展開されています。その中で、記憶のリハビリ方法の一つである「ペグ法」というものがあります。
ペグ法とは、数字や順番を「自分なりのイメージ」に変換して記憶する方法です。
『2308404649』という10桁の数字を覚えたいとき、→0840(おはよう) など・・・数字を言葉に置き換えます。
そうすると、23(兄さん)0840(おはよう)4649(よろしく)というに言葉が出来上がります。
このやり取り自体がリハビリになりますが、頭の中で数字を言葉に変換させることで「記憶の強化」につながります。
平方根や円周率などを覚える時にも、役立ちそうな方法ですね!!
私たちの日常生活では「次これしよう」「いまは朝の9時だ」など、何気なく頭を使っていますが、高次機能障害がある方にとっては難しい場面が多く存在しています。
この本を通して、障害を持つ大変さを想像する機会になりました。
これからは、もっともっと、その大変さを理解して、寄り添うことを大切にしてければと思います。
とても勉強になる一冊でした。
ご興味のある方は是非読んでみてください。
おススメ本紹介でした(^^♪
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