奈良の伝統工芸品「奈良うちわ」で感じる真夏の「涼」
2021年8月19日
皆様は「奈良うちわ」という物をご存じでしょうか!?
大阪出身の私は恥ずかしながら存じ上げなかったのですが、「奈良うちわ」というのは、鳳凰や藤の花、 鹿、春日大社の燈籠など、奈良にちなむ絵柄を透し彫りで和紙に施して作る伝統工芸品の団扇です。華やかで美しい見た目はもちろんのこと、骨組みが一般的な団扇の倍以上の骨数があるため、よくしなり良い風をおこす物です。
職員が持っていたので、真夏の今、玄関に飾れば「涼」を感じられるかなと思い、飾る事にしました。
団扇だけ飾っても味気ないので、折角ですから、台紙代わりにすだれを用いることにしました!
まず、最初に飾ってみたのがこの感じ。ただ置くよりは良いのですが、隙間も多くて、ちょっと物足りない!?
そこで、書がお好きなお客様に一筆ご協力をお願いして「奈良うちわ」の題字を依頼する事にしました。
突然のお願いにもかかわらず、事情をご説明させて頂くと「いいよ♪」と引き受けてくださることに。
2日後、こんな素敵な題字をお書きくださいました!!
「『なら宇ち和』って変体仮名で書いてみてん。字体とか、墨の濃度とか、色々考えてこだわってみたら、思ったより時間かかってしまったわ。お待たせしてごめんな。」
いやいやとんでもございません!!突然のお願いなのにこんなに真剣に取り組んでくださり、作品をお作り頂いて、本当に有難うございます!!
題字が出来上がってすぐ、レイアウトをご一緒に見直しさせて頂き、折り紙で作った朝顔の飾りと一緒に再度飾り付けを行いました。
そうして出来上がったのが、最初のお写真です。
題字を書いてくださったお客様も「うんうん。これでええやろ。」とご納得のご様子。
通りがかった他の客様からも「奈良うちわかぁ」とご興味頂いています。
まだまだコロナウイルスの感染拡大で館内にお入り頂くには制限がございますが、お越しになられた際には是非ご覧頂ければと思います(^◇^)
