人生を吐く(詠む)、それが川柳。
2024年3月28日
オンラインのふれあい川柳の会に参加いたしました。
「以前はね、無趣味だったんです。」と仰るのは、入居から約3年が経過するN様。
N様は定年後に何か打ち込める趣味をしようと考えて、 [ 合唱, 川柳, ハイキング, 山登り ] の趣味活動を続けて来られました。ご病気をされてからは「声が出にくくなったので合唱グループはやめました」と仰られ、新しい趣味を見つけようと当ホームで開催している催し < 書道教室 > < 折り紙教室 > にも積極的に参加して下さるようになりました。
もともと、川柳はお孫様が生まれた年から始められたそうで、毎日新聞の [ 兵庫文芸/川柳コーナー ]から月毎出される課題に沿って 葉書で月1回は投稿しておられ、今までに120回ほど掲載された事もお聞きしておりましたので、少しでも楽しみやチャレンジできる機会になればと考えて、今回 初めてふれあい川柳の応募にお誘いしてみました。
今回のテーマは「棘(とげ)」。
応募用紙をお渡しすると 散歩に出かけられ、戻られた時には3つの川柳が完成していました。「今日の散歩は色々と考えながら歩いたから楽しかった」と仰って下さったのですが、こんな短時間で3つも出来ちゃうんですか ? と吃驚。
*老いて春 茨の道を 越えて今
*棘のある 言葉わたしの 羅針盤
*年寄りの 棘のある人 まるい人
今回 応募した作品から、 [ 老いて春 茨の道を 越えて今 ] が <ひかる賞>を受賞いたしましたので、お祝いカードを作成させて頂きました。
詠んだ感想をお聞きすると、「人生を送る中での苦難や怪我など 節目は色々とありましたが、その経験を糧に周囲に感謝する気持ちを持てるようになり、人生観も変わった。老いて今は楽しく春を謳歌している…事を詠んでみました。」と話して下さいました。まだまだ未熟なわたくしでも とても共感できる部分が多く、深く頷きながら耳を傾けさせて頂きました。
川柳仲間が出来ればと思いまして、他に同じ趣味をお持ちの方がいらっしゃらないか ? お声掛けしている所ですので、N様 来月からも どうそよろしくお願い致します。(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾ﾍﾟｺ
[投稿者 : うえの]
