懐かしい道 変わらぬ味 コーヒーの香りが運ぶ思い出
2025年8月8日
先日、コーヒーがお好きなお二人と近所の喫茶店へ出かけました。雨上がりで涼しく、時折そよ風も感じられる心地よい日でした。お二人は食堂で一緒にコーヒーを楽しまれることがあります。ご入居時に「ここではコーヒーが飲めるのね、嬉しいわ」と話されていたことを、ある職員が覚えており、今回の外出のきっかけとなりました。
かつて交野駅前のスーパーにお買い物に行った帰り、旦那様と立ち寄っていたこの喫茶店。なんと真夏の強い日差しの中でも、郡津から歩いて通われていたそうです。店内はもちろん、道中も「懐かしいわね」と笑顔で振り返っておられました。新しく建った建物やお店、変化にも気づき周囲を見渡して興味を示しておられました。「1人だったら行けないものね」という言葉に、今回の外出が特別な時間になったことを感じます。その反面、身体が思うように動かなくなり普段の生活に不自由さを感じておられます。平坦な道であれば安全に歩けますが、坂道やデコボコ道では足の接地面が不均一になり重心が不安定になってしまいます。そのため普段の歩行とは異なる筋力調整が必要となり、踏ん張りきれずにつまずいた際には瞬時に足を持ち上げる必要がありますが、間に合わずに転倒してしまう恐れがあります。それでも「散歩がしたい」というお気持ちも聞いておりましたので、歩行と車椅子を組み合わせた“ハイブリッド外出”を実施しました。ノーマライゼーション(障がいを抱える前の生活)の実現に向けて能力向上の視点も含め、チームで具体的な方法を考え、提案・実行していきたいと思います。
「こんな素敵な曲が流れている場所でコーヒーを飲むのは久しぶりだわ」とN様。外で飲むのは久しぶりかもしれません。「誘ってくれてありがとう」と感謝の言葉をいただきました。砂糖は控えめ、フレッシュは使わず、ゆっくりと味わわれていました。膝の痛みは日によって変わるとのことですが、この日は快調で、道草の雑草を抜くことに精を出していました。帰り道、散髪屋さんの前にある水槽を見つけ、日陰でひと休みしながら金魚を観察。「こんなところにいるのに元気なのね〜。何かエサをあげたいわ笑」と微笑まれる姿が印象的でした。水槽の向かいにはかき氷を食べているファミリー、金魚と風の涼しさに包まれた穏やかなひとときとなり、思い出と新しい体験が混ざり合う時間となりました。今回の外出は、単なるお出かけではなく、思い出の再訪・身体機能の維持が重なった価値ある時間でした。これからも、ご入居者様のニーズに応えるお手伝いを続けてまいります。
ご家族さま、近隣地域とも協力し、ご本人の心身の状態に応じた適切なケアを提供します。またケアスタッフやケアマネジャー、看護スタッフなど、多職種が連携し、尊厳を大切にしたケアに努めます。
その他のサービスについて閉じる全室個室なのでご面会は24時間いつでもお気軽にお越しいただけます。居室にトイレや洗面台もあり、ご自宅と同様のプライベート空間を確保。また、緊急呼出装置が各所に設置されており安心です。
※一部ホームでは居室にトイレが無い場合もあります
住み慣れたお部屋で最期を迎えたいというご入居者さまのご要望により、看取りに対応しています。事前に看護処置の準備、医療機関との連携の確認、ご家族さまとの連絡体制の確保などを行い、心を込めて、身体的、精神的苦痛、苦悩の緩和に努めます。
その他のサービスについて閉じる咀嚼力、嚥下力に合わせたやわらか食など、お身体の状態に合わせた形態食をご用意。高血圧や心臓病などの病態別食や、減塩食などにも対応いたします。食べる楽しみを感じ続けていただけるよう、日々メニューの開発に努めています。
その他のサービスについて閉じる1~30日間(29泊)まで、要介護1から要介護5の認定を受けている方がご利用いただけます。車椅子をご利用の方や歩行が困難な方でも、安心してお過ごしいただけます。ご家族の外出等で、ご自宅で過ごすのが困難になる間など、お気軽にご活用ください。
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