認知症のお話 Ver.２
2021年10月15日
こんにちは。
ホーム長の廣川です。
いつもホームだよりをご覧いただきありがとうございます。
認知症という言葉は現在では当たり前に聞く言葉になりました。
認知症についての理解や啓発活動も介護にたずさわる私の仕事の一つです。
認知症の症状に記憶障害があります。
では、認知症になるとまったく覚えることができなくなる?
正解は・・・・・・・不正解です。
私たちの記憶の過程は「記銘」・「保持」・「想起」に分けられます。
「記銘」物事を取り込む事でそれを「保持」保存しておき「想起」それを取り出す
そのような仕組みになっています。
昔のことはよく覚えているのにさっきまでのことは覚えていないと表現されますが
この仕組みで考えてみると「保持」の能力に大きな影響があるのです。
昔の記憶はすでに肘されているのですが最近の記憶は保持されにくい傾向にあります。
ただし、まったく保持できないわけではなく保持できる場合もあります。
そのため私たちは同じ質問でも何度も繰り返し説明を行い
ご理解いただけるように対応しなければいけないのです。
足を骨折した方に歩きなさいとは言わないはずです。
それと同じく認知症の方だから覚えられないのではなく
病気により保持する能力に障害があるため何度でも説明をすることが大切です。
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