高田出版
2022年1月23日
こんにちは、副ホーム長の高田です。
俳句を詠むのが大好きな入居者様がいらっしゃいます。いつも便箋に書いていらっしゃり、そのため便箋の数もかなりの枚数になっていました。先日、その入居者様から、紙袋を渡され、「それを捨ててほしい」とのご依頼を受けました。中身を確認すると、その便箋がかなりの枚数で入っていました。捨てていいのですか、とお聞きすると、「もう古いものだから」と。もちろんその便箋には、これまで詠まれた俳句がびっしりと書かれています。何気なくその俳句を読んでみると、ご家族への愛情に溢れる句がたくさん。これは捨てられないと高田は思いました。インターネットで俳句の季語のサイトを確認しながら、全ての便箋を1枚づつ何月に詠まれたものかを調べ、季節ごとに分類。それを手作りの表紙で製本。出来上がったものを、入居者様にお返ししました。「あんた、捨ててって言ったのに、こんなん作ってくれたん」と涙ながらにおっしゃっていただきました。高田出版ですとお伝えすると、そんな出版社があるの?といった怪訝な表情をされましたが、冗談が伝わらなくても、誠意は伝わったので全然OKです。紐で製本しているので、まだまだ追加できます。これからも素敵な俳句をどんどん詠んでくださいね。
