身体拘束とは？～その②
2023年10月18日
早速ですが、
前回(10/8)の続きです。
身体拘束をしないでその人らしい生活が営めることを目指して日々ケアをさせていただいておりますが、どうしても身体拘束をしなければならないケースも出てきます。
だからと言って安易に身体拘束をしてよいわけではありません。
厳格な要件を満たしていなければなりません。
1) 切迫性
2) 非代替性
3) 一時性
この3つ全て満たされている必要があります。
仮にこれらが満たされていてもしかるべき手続きに則り取り扱われます。
またこれらが満たされていたとしても違法と判断されることも過去の判例であります。
それ以前に、身体拘束をすることにより入居者さまに及ぼされる影響の方がはるかに大きなのもがあります。
・日常生活動作の低下
・皮膚障害の発症
・精神的苦痛
といった影響が考えられます。
その結果、さらにケアが難しくなるケースです。
何はともあれ、まずは身体拘束をしなくてもよい様に身体拘束を誘発する原因の洗い出しが必要です。
そのほかに研修等を通して理解を深めるとともに厚労省の「身体拘束ゼロへの手引き」などを参考に様々な方法を話し合っていくことも大事なことです。
SOMPOケアにおいても施設では年に4回身体拘束委員会の開催、スタッフも年に2回“身体拘束の排除の為の取り組みに関する研修”を受けております。
これからも、入居者さまの体や行動の自由を制限することなく、適切なケアに取り組んでまいります。
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生活相談員 伊藤
