『白内障』と『緑内障』の違いって?
2022年3月7日
『白内障』と『緑内障』・・・よく聞くけれど、どんな疾患でどんな違いがあるの?
これらはどちらも眼に関する疾患ですが、実は似て非なるものなのです。
・白内障 : 水晶体の中が白く濁り、物がかすんだりぼやけて見えたりするようになる。
・緑内障 : 眼の視神経に障害が起こり、視野が欠けたり狭くなる。
それぞれ、もう少し詳しく掘り下げて行きましょう!
『白内障』は、水晶体を構成するクリスタリンというタンパク質の変性によって水晶体が白く濁ることが原因と言われています。
白内障で最も多いのは、加齢に伴う老人性白内障です。60歳代で70%、70歳代で90%、80歳以上になるとほぼ100%の人に白内障による視力低下が認められます。
白内障の主な症状は、
・視界が全体的にかすむ
・視力が低下する
・光をまぶしく感じる
・暗いときと明るいときで見え方が違う
などです。
緩やかに進行するため症状に気が付きにくいですが、
白内障は治療法が確立されているため、手術により回復させることが可能です。
次に『緑内障』ですが、
眼の奥にある視神経という部分に異常が起こり、視野が狭くなったり部分的に見えなくなったりする病気です。
白内障同様、進行は緩やかで、病気に気付かないまま視野が欠けていってしまうことが少なくありません。
緑内障に関しては治療法が確立されていないため、早期発見と適切な治療を開始・継続することで進行を抑えるよりほかありません。
『白内障』も『緑内障』も症状に気が付きにくいのは、
「両目でモノを見ている(片方が視野を補っている)」からです。
手で片方の眼を隠して、片方ずつモノを見てみてください。
そして違和感を感じたら、ぜひ、眼科受診を!
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