誕生日とお菓子のお礼
2020年5月22日
こんにちは、ホーム長の川越です。ご入居者様のお誕生日では当日にバラのお花をプレゼントさせて頂いております。今回はその誕生日の時のお話です。
その方は誕生日当日、朝食、昼食と食堂にお越しにならず、居室でのお食事を希望されました。お腹がすいていない時や体調が良くない時は、居室での配膳を希望され居室で召し上がる事がある方です。誕生日の当日でしたので、もしかしたらお祝いされるのが嫌なのかもしれないと思い、昼食後にお部屋にお伺いしました。
「〇〇さん、今日はお誕生日ですね。食堂にいらっしゃったらお祝いさせてください。夕食時お待ちしておりますね。」とお伝えし退室しました。
夕食時、お待ちしていましたがお越しになりませんでした。やはり誕生日のお祝いされるのが嫌なのかもしれないと思いましたが、再度居室にお伺いし、バラのお花をプレゼントさせて頂きました。
「〇〇さん、お誕生日おめでとうございます。バラのお花です。飾ってくださいね。」とお伝えしバラをプレゼントしました。
ベッドに寝ながらそのバラを両手で握り、眺め始めました。少しすると涙ぐみながら、ウンウンと頷かれていました。「ありがとう」と一言。優しい笑顔を見せてくださいました。
お祝いされるのが嫌なわけではなく、ただ食堂に行くのが億劫だったとの事でした。とても喜んで頂けたようで、お持ちのお菓子を「持っていきなさい」とくださいました。
「お菓子食べたくなったら、〇〇さんのお部屋に来るので、その時に少しくださいね」とお伝えし退室させて頂きました。喜んで頂く事ができとても嬉しい出来事でした。
介護付きホーム そんぽの家 石神井公園
ホーム長 川越哲平
