ユマニチュードのご紹介～実践から感じられること～
2020年9月8日
介護業界に飛び込んでから約15年ほど経験させていただいている私ですが
ご縁があって、隅田公園で初めて巡り合うことができました。
『ユマニチュード』
「人とは何か」という哲学を大切にしたうえで
見る・話す・触れる・立つの4つの柱を基本に
それらを複合的に行うケアの手法
その言葉と、何となくの内容は以前から知っていましたが
実践しているところを見て、私自身も実践してみたことは初めてでした。
先日ユマニチュードの実践研修のため、あるご入居者さまの居室へ伺いました。
その方は加齢や持病により、首をやや前に倒し、いつも斜め下を向いている方でした。
スタッフがご入居者さまへ、トイレのお手伝いをさせていただいた後に手を洗っていただきたかったので
「洗面台の方に向かい、手を洗いましょう。」とお話させていただきました。
しかし、そのご入居者さまは洗面台の方ではなく、居室の扉の方へ歩こうとされていました。
そこでスタッフが低い姿勢になり、ご入居者さまとしっかりと目を合わせ、手を触れて、
もう一度同じ声のボリュームで、「洗面台の方に向かい、手を洗いましょう。」と話すと
ご入居者さまが理解されたご様子に変わり、洗面台の方に向かわれました。
そこで、私はユマニチュードの技術の素晴らしさを感じさせられました。
認知症を患っている方は、人間の五感も低下していると言われています。
耳が遠い方には、ただただ大きな声で伝えればいいのではなく
見る・話す・触れるを複合してコミュニケーションを取ることにより
伝わることがあることを、改めて感じさせられた瞬間でした。
ご入居者さまへ、より優しさがあり、自立を支援できる介護サービスを提供し続けていけるよう
これからも日々学ぶ姿勢を忘れることのないようにしていきます。
介護付有料老人ホーム SOMPOケア
そんぽの家隅田公園
