ミッケルアートの活用
2021年5月22日
当施設は「認知症ケア」に注力しております。
ご入居者様に対しノーマライゼーションと
Social Role Valorization(高い社会的役割の獲得を目指す)
の実現を目指し社内研修で学び、
様々な手法を用いて行動をしております。
その手法の一つとして「ミッケルアート」を活用しています。
これは静岡大学発ベンチャー企業として設立した
株式会社スプレーアートイグジン様による作品で、
懐かしい絵を見ながら昔の思い出を語り合うなど
「回想法」の一つとして活用されるものです。
ただ懐かしむための道具ではなく
東京医科歯科大学との共同研究により
・脳機能の活性化
・眼球運動の促進
・発語数の増加
・周辺症状の緩和
これらの効果が明らかにされている作品なのです。
普段は施設の壁に作品を掲示し
思い出話のツールとして活用していますが
今回は動画作品を試してみました。
動画が進むたびに懐かしい絵が出てきます。
「土間があったね」
「私はセーラー服じゃなかった」
「告白は手紙だったわ」
「犬を飼っていたよ」
「この頃の僕は戦争に行っていた」
様々な話を聞かせてくださいました。
引き続き様々な方法を活用しながら
ご入居者様の生活を支え続けていこうと思います。
