人形供養祭
2023年11月15日
「施設のひな人形が古くて…もうお別れしてもいいかも」
ある日の勤務中、職員がこう言いました。
皆で話をし、長く一緒に過ごしてきたのできちんとお別れをしたいと考えました。
調べてみると「あいネット」さまにて人形供養祭をしていることがわかり、
迷うことなく直ぐに申し込みました。
そして供養祭当日、「あいネットホール千代田」さまへ伺いました。
あいネットグループさまは静岡県内を中心に
長野県、三重県の3県にて冠婚葬祭を手掛けており、
静岡県内での知名度は高く信頼のおける企業です。
当初、私は人形をお渡しするのみで考えていたのですが
職員さんより「是非ご参列ください」とのお声をいただき
予定の調整もついたため急遽参列することにしました。
そして、驚きました。
広い綺麗なホールの前に大きな台。
その上に沢山の人形たち。
この言葉が正しいのかはわからないのですが、
その光景は「とても美しい」ものでした。
式の内容も人の葬儀と同じものでした。
お経が読まれている間、人形たちを見つめていると
私の中に色々な気持ちが沸いてきました。
「一つひとつの人形に沢山の人たちの想いが込められているんだろうな」
「参列者は様々な想いで今日この席に座っているんだろうな」
人形とのお別れ、それは大切な人とのお別れと似ているのかもしれません。
人形は人ではない。けれど人形なのです。
私は思い出しました。
10年乗り続けた愛車を泣く泣く手放した時、自分が涙を流したこと。
車と言うモノへの愛情、感謝、思い出、そして共に歩んできた日々。
モノは繋がった瞬間モノを超えた存在になる。
人形は人形を超えた存在になる。
忘れかけていた気持ちを思い出しました。
ホールを退室した際、参列に誘ってくれた職員さんに
「本当に大切な時間だと思いました」
と、感謝の気持ちを伝えさせていただきました。
ずっと当施設で春の節句を彩ってくれていたお雛様。
本当にありがとうございました。
あいネット様の人形供養祭、
とても貴重でとても素敵な時間でした。
本当にありがとうございました。
