ホーム長の経歴書⑧
2021年8月22日
(図はセブンイレブンのの幕の内弁当)
高津のホームで勤務し始めて、数日経ったある日にMさまの食事介助するように女性のケア主任に指示されました。「Mさんは何でもよく食べるから」~一応未経験に介護始めてまだ日が浅いのに、雑な指示だな~と思いながら食事介助に入ります。あのごちゃごちゃにかき混ぜたおかゆにしたくないので、刻まれたおかずをスプーン半さじとおかゆ一さじをすくって、Mさまの口に運びます。飲み込んだのを確認して、同様に口に運んでいきます。
食事ってドラマだと思うのです。例えば、幕の内弁当を食べるにあたってもドラマがあります。最初にまず梅干をかじって、ご飯を一口。そしたら、焼鮭を食べ、またご飯を一口。そして汁物で口を潤し、そこで・・・・・人それぞれ食べ方は違うし、その時の気分で食べる順序も違うと思います。まだMさんがどういう方かわからないが、自分だったらこういう順序でたべたいかな~という気持ちで、食事介助していきます。
どことなく、満足しているように見えます。認知症状があり、意思疎通に難がある方ですが、こちらが「おいしいですか?」「次はこれをたべましょうか?」などと声掛けしていくのに良い反応をしているように見えます。やっぱりぐちゃのぐちゃのおかゆより、こうやってドラマチックに食事をした方がおいしいよね、そう思いました。
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++++++++++ 「あんた、なに一人の人にそんなに時間使ってんの!」 +++++++++
(イラストはネットより転用)
自分の食事介助に対して、自己満足の余韻に浸っている空間を切り裂くケア主任の怒り声が聞こえ、はっ、としました。
「すみませーん・・・・・」(-_-;)
集団生活の中で、限られたスタッフで、大勢のご入居者を介助していくのは大変なことです。私がこうやって客観的に見れば良い介護をしてるように見えても、一人のご入居者にべったりと張り付いて時間を割いて介助している間に、別のスタッフが二人、三人と介助をしているわけですから。別な視点で見れば、私はのろまだし、スタンドプレーに走って、チームワークを乱しているとも受け止められます。
難しいな・・・・考えさせられました。
また数日後、私が初日の見た光景が繰り替えされていました。同じベテランの女性スタッフです。声掛けは優しいトーンですが、やっぱりごちゃ混ぜのおかゆにしています。
「あの人、またやってるよ」と私はそう思いながら、その光景を見ながら配膳していました。~介護現場はこれが普通なのかな~
ふと周りを見回したとき、Ikeくんがその光景を見ています。表情も私同様の「またやってるよ・・・」みたいな感じで冷たい視線で眺めています。
彼は当然ながら私よりは介護現場の経験あります。彼がああいう表情しているということは、この介助は当たり前のことではないのかもしれない、と思いました。
たまたま、その日、勤務シフトが同時間帯であったので、シフトがあがった時間に休憩室で彼にきいてみました。
「Ikeくんさあ、僕は介護のことまだほとんどわからないから聞くんだけどさ、●●さんのあの食介って、正しいの?」
彼は呆れ顔で、かつ吐き捨てるように言います・・・「あれは全然ダメっすよ。●●さんは今日夜勤だから、日勤帯や遅番スタッフが帰る前までにナイトケアを終わらせたいから、食事介助の時間を短縮してるんですよ。」
遅番スタッフが20時に上がった後は夜勤は一人でフロアの業務を行わなけばなりません。そのあとにイレギュラーなことが起きたら、と考えたら不安なことはあるかもしれません。しかし、遅番スタッフがあがる前までには十分ナイトケアは終わるはずですが、この人はそれでは安心できないようで、日勤帯がいるうちにもだいぶ作業を前倒しに行っている様です。自分が後で楽したいからか・・・。
スタッフ本位の業務のなれの果てであることがはっきりして、不快であったが、Ikeくんからその話をきいて、これがスタンダードはではないことがわかり、安心をしました。私はその後、彼と「ああいう介護は無くしていきたいね」と建設的な話をよくしていきます。
う~ん・・・『外食』には戻るつもりだが、『介護』でも自分がやることがあるな・・・
つづく・・・・まだ高津編
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