ホーム長の経歴書③
2021年7月18日
(居酒屋の厨房のイメージ画像)
2006年3月
店長不在だった阿佐ヶ谷南口店の店長になり、一ヶ月が過ぎました。きちんとした引継ぎなく店舗を任され、最初こそ大変でしたが、このころになると落ち着いて営業ができてきました。
まず、この店舗は厨房のシフトが比較的安定していました。厨房スタッフのほとんどがネパール人でしたが、〔I〕という在日期間が長く、日本人女性を結婚し、日本語の会話が上手なスタッフがいました。〔I〕以外のネパール人の日本語会話はたどたどしかったが、〔I〕が日本語で書かれた調理マニュアルを理解し、他のネパール人スタッフを教えてくれます。他のネパール人スタッフとホールにいる日本人スタッフとのコミュニケーションも、〔I〕が間に入れば問題ありませんでした。またネパール人留学生同士のコミュニティを活かし、退職があっても、次のネパール人が入職する循環がこの店の厨房にはできていました。
またホールにも 〔Ka〕という年齢は若いがこの店でのアルバイト歴が長い女性スタッフがおり、たくさんのシフトを埋めていたわけではなかったが、お店の運営上、とても頼りになりました。他の仕事を掛け持ちしているなど、様々な理由でシフトを減らしていた在籍スタッフとしつこく交渉して、営業が乱れないレベルにシフトが埋まるようになりました。
～「井上さんは一旦外食を外れたほうがいい」～そういわれた言葉が時々思い浮かびます。しかし、緊急に入り込んだお店が、きちんと営業ができるようになってきたことを実感しながら、「自分は『外食』に必要とされているじゃないか」・・・そう自身を肯定することで、居酒屋の店長をしていることを楽しみ、ますます『介護』への出向へのためらいが沸き上がってきます。
そんな時、阿佐ヶ谷南口店を業態転換してリニューアルオープンすることが決まり、改装工事のため一旦閉店することになったと担当エリアマネージャーから告げられます。
「井上さん、お疲れ様でした。来週には後任の店長に引き継いで、今度こそほんとに、4月に介護に出向するまで他店のヘルプ廻りををお願いします。」
・・・・お疲れ様、じゃねーし・・・(# ﾟДﾟ)
ここまでさせておいて、自分にリニューアルオープンの新店店長はさせてはくれないんだな～なんだか心境は複雑でした。
つづく・・・・(プレ『介護』編 もう少し続きます)
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