（新）ホーム長の経歴書①
2021年7月8日
前回始めた「私の履歴書」は日経新聞に同名のコーナーがありましたので、「ホーム長の経歴書」というタイトルに改めました。なおかつ、一番最初の日時が間違っていましたので、修正して、最初からやり直して、このコーナーをやっていきます!今回、前半は内容がダブりますが、興味を引いたら、読んでくださいませ!
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「井上さんは、来年の4月から『介護』に出向してください」
～2005年12月、新宿野村ビルの地下にあった居酒屋店舗内の狭い休憩室で、上長にそう告げられました。
私は、2000年8月に居酒屋チェーンW社に入社し、首都圏にある店舗で店長をしていました。W社が介護事業に参入した話は社内のことなので、当然知ってはいましたが、正直他人事でした。そもそも、介護業界のことも知らないし、興味もなかった私に～介護への出向～と言われて、自分自身どう受け止めたら良いかわかりませんでした。
「1月末で店舗を後任に引き継いで、4月1日に介護施設に出向するまでの間は、人員不足の店舗のヘルプ回りをお願いします。」そう言葉を続ける上長を見ながら、様々な思いが巡りました。
「なんで、自分が介護に・・・」「やっとこの店、自分の店になったのに・・・」「介護って、何するんだ・・・」
上長の説明によると、
・W社が買収した介護施設の人手が足らないから、首都圏の各営業部から、それぞれ店長クラス1名とその年の新卒1名ずつ『介護』に出すことになった
・他の営業部では『介護』をやってみたいという社員がいたが、ウチの営業部には希望する者が誰もいなかったから、井上さんにお願いした
・・・・そういえば、エリアミーティングで介護事業での従事を希望する者はいないか、みたいなことを言っていたことを微かに思い出しながら、
「なんで、私なんですか?」という問いに、
「井上さんは、一旦、外食(事業)を離れたほうがいいと思うんです」と上長は言いました。
上長の指示に従わないこともありました・・・店舗運営に対して勝手な判断したこともありました・・・自分自身では「これで良い」としていたことは、エリアのチームワークを乱していただろうし、その時の会社の流れに逆らっていたとも思います。
【頭を冷やせってことか・・・】そんな思いを巡らせながら、「会社の人事に従います」と言ったことを憶えています。
(かつてW社の居酒屋店舗があった阿佐ヶ谷駅南口界隈)
介護事業への出向を命ぜられ、悶々とした日々が過ぎていきます。
1月も下旬になり、あと一週間で、新宿野村ビル店の店長を外れ、介護事業に出向する4月1日まではヘルプ回りが始まる・・・そんなことを考える時間が多くなった時期に、1月より担当になっていたMエリアマネージャー(私に『介護』への出向を命じた上長とは違う方です)が話があると言って、店舗にやってきました。
Mマネージャー:「井上さん、ヘルプ回り、という話は一旦ストップで・・・」
～えっ、これは『介護』に出向しなくていいということか!～と期待した自分
Mマネージャー:「実は阿佐ヶ谷駅南口店の店長がバックレ(店舗に出勤せず、音信不通の状態)てしまいまして、店長不在になっているんです。次の店長が決まるまで、井上さんに穴埋めで、阿佐ヶ谷の店長をやってほしいんです。もちろん、井上さんが『介護』に行くまでには、後任を用意しますから。」
～なぁんだ・・・( ´з` )～わずか数秒の高揚感は終わったのだった。
つづく
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