ホーム長の経歴書⑱大宮編~異物混入
2021年10月31日
S様という女性のご入居者様の食事に異物混入がありました。
副菜の菜の花の白和えを食べていたら噛んでる最中に異物を感じたので、取り出してみると紙片であったとのことでした。その紙片が何かを確認すると、セントラルキッチンで加工された「白和えのもと」に張り付けてあった製品ラベルでした。製造年月日や材料などが記載されているものです。
「白和えのもと」を絞り出すときにラベルが剥がれ落ちてしまい、白和えのもとも白、ラベルの色も白で、スタッフは気づかぬまま、菜の花と一緒にかき混ぜてしまったのだろうと予測できました。
(白和えのもとを袋から絞り出す時にラベルも一緒に剥がれ落ちてしまう・・・再現イメージ)
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S様は大激怒です。
S様は持病の関係で卵の黄身が食べれないなど、禁止食の多い方です。そんな自分の体のことも考えて、当時最も食事を売りにしていたW社の施設に入居することをお決めになられた経緯がありました。
しかも、異物の混入は今回が初めてではないと怒りは収まりません。
ご本人の話によると、食事に対する不信感は、おやつの饅頭が十分に解凍されておらず、半氷の状態で提供されたものを口にしたところから始まったとのこと。その次は、うどんの中にビニール片が入っていたこともあったとのこと。その異物混入からそれほど日が経っていないのに、再び異物混入。これが3度目だとお怒りです。
・・・・・悪いこと、というのはなぜだか続くものです。なぜ、同じ方に続けて異物混入が起きてしまうのか?こういったら不謹慎ですが、ビニール片の事例も今回の事例も不思議と同じ方に発生するのです。
神様より、何かしらの導きがあるのだと感じるしかないです。厨房セクションのオペレーションを改善しなさい、と。
この事件きっかけに、一時的に厨房の中にはいって問題点を洗い出して、改善をしていきます。ビニール片混入の事例も今回の事例も共通するのは、基本的な作業動作が身についていないことだと思いました。セントラルキッチンである程度加工されたものがホームに届き、それを調理していくために、システム化されているので、誰でもできる作業になっていますが、それゆえ、スタッフに基本的な作業が身についていないと感じました。開封した後の袋などをすぐにゴミ箱に捨てず、作業台に置いてしまう~使用後の調理器具をすぐに洗わずシンクにためてしまう~など・・・異物混入を防ぐための所作が訓練されていませんでした。そして、異物混入が起きる可能性がある環境を排除するように整備をしていきました。
S様は次の日から、「私は食事を売りにしているW社の施設で、まともな食事を出してもらえず餓死します」とハンガーストライキを始めてしまいます。
これには本当に困りました。SエリアマネージャーやMホーム長もS様の居室をお伺いして、ハンガーストライキを止めるように何度も説得に行きました。しかし、S様の決意が固すぎて、「せめて水だけは取ってください」と言うしかなかったとけんもほろろに事務所に戻ってくる姿を何度も見ました。息子様にも連絡をしたようですが、息子様は自分が言っても、母は聞くような人ではないという感じであったとのこと。
またS様のハンガーストライキが他の自立に近いご入居者に様々な不安を募らせてしまい、当時のホームの雰囲気はえもしれね空気が漂っていたと思います。
そんななかハンガーストライキを始めて何日目かはっきり記憶していませんが4~5日目ぐらいは経過していたと思います。S様の意識が朦朧としていると、救急搬送になる事態に!!!
ヤバいんじゃないか~どうなるんだ・・・(゚Д゚;)
つづく・・・・次回 大宮編~不承不承
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