ホーム長の経歴書⑯大宮編～嵐の予感（前編）
2021年10月17日
(図はSOMPOケアラヴィーレ大宮 かつての名称はレストヴィラ大宮)
2007年1月22日
大宮のホームに初出勤しました。
1月12日に異動を了解し、前日の21日に引越ししたばかりです・・・相変わらず人使いが粗いな～
大宮のホームは社員寮を改築した高津のホームと違って、非常に大きな建物でした。回廊式の構造で中庭があり、居室数では大宮の方が5部屋多いだけですが、より広々とした館内でした。
私は今回は副ホーム長という立場で大宮のホームで従事することになりました。かつ明確な使命がありました。それは「雰囲気を明るくする」ということです。このミッションが達成できた暁には、『外食』に戻ることができる・・・正直、この時点では、早く結果を出したい、という気持ちに駆られていました。
しかし、実際、高津で管理職の仕事をしていたわけではないので、ホームの管理職の仕事を覚えていくところからだとも思っていました。もちろん、時折現場の作業をフォローしつつ。
当時の私の手帳には、大宮のホームの初日と二日目の印象について、こうなぶり書きありました。
～確かに高津に比べると雰囲気が暗いな- 高津と比べると建物自体(大宮の方が)大きいし、空間の問題か?もう少しコンパクトな建物なら、自然と人と人との距離感が縮まるだろうが。あと、スタッフ皆がとにかく忙しそう・・・～
しかし、私はこのホームの雰囲気が暗い原因はすぐにわかりました。原因はホーム長の発言とリーダー陣とそのほかのスタッフのコミュニケーション、そして、ご入居者の介護レベルに対してスタッフの人員が足りていないことでした。
ホーム長のMさんはご入居者に接するときの物腰、口調が本当に優しく丁寧で、その点は本当に私も見習わなければと思うほど、尊敬できました。しかし、とにかくネガティブな発言が多く、事務所で会社、上長、リーダー陣以下のスタッフに対しての愚痴が多かったです。
ホーム長がこんなにネガティブな発言していたら、周りのスタッフに影響があるよな・・・・そう思いました。
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赴任して3、4日目のことであったと思います。後にケア主任をやっていただく女性ケアスタッフのMさんが、苛立った雰囲気で事務所をの前を通り過ぎました。呼び止めて、何かあったのかを尋ねると「いいんです!私、来月で辞めますから!!」と吐き捨てて、帰っていったことがありました。(+_+)
周りにヒアリングすると、女性のケア副主任のFさんの指示が、納得できなくて怒っていたとのことでした。
赴任して、数日でそんなやり取りを見て、これはすぐにみんなから話を聞いて行かなきゃと思いました。ホーム内を巡回しながら、時間を見つけて、スタッフの声を聞くことを始めました。
しかし!
パート社員の女性ケアスタッフのOさんに、「副ホーム長は、『外食』に戻るんですよね?そんな人に話してもしょうがないじゃないですか。」と言われたのです。
なんで、知ってるの?・・・っていうか、そんな話がだだ洩れなのは・・・
少なくともSエリアマネージャーが大宮のスタッフの誰かに、話したのだとは思いますが・・・
赴任早々、こんなことあり、異動を引き受けた時に予想した以上に『外食』に戻るには時間がかかるんじゃないか・・・不安がよぎりました。
つづく・・・・次回 大宮編～嵐の予感(後編)
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