RUN伴 － 兵庫2020 に参加しました。
2020年11月1日
認知症について学びを深めたいと思いRUN伴(らんとも)兵庫2020に参加してきました。
若年性アルツハイマー型認知症の当事者「丹野智文」さんの基調講演があり、
認知症になっても特別扱いせず、支えあって生きていける世の中になってほしい。
昨日までは普通に生活していたのに、
認知症の診断を受けたとたん突然みんなが過剰に優しくなる。
認知症の方が家族を探し回ったりしている様子を見る事があるが、
あれはすべての事を家族が決めてきたことで、
自分で決定することができなくなり、「依存症」になっているのだ…と
「認知症=いろんなことができなくなる」ではないんです。
わからなければ聞けばいいし、周りがサポートしてくれることで、
覚えていなこともカバーできる。
認知症の人ではなく一人の人間として普通に接してほしいとおっしゃられていました。
良かれと思って手を差し伸べる事も多いのですが、優しさが仇になる事もある。
「優しさ」って何だろうと考え直させられる講演でした。
ケアマネージャーや医師、薬剤師、介護福祉士、理学療法士などのパネル討論会もあり
ケアプランを立てていく中で、
本人の意思や意向が反映されていない事が多いと意見が上がっており、
認知症があるからといって本人の意向が確認できないわけではないので
多職種で連携しながらその方の生活を支えていこう!と締めくくっておられました。
その方の歩んでこられた人生の1コマに携わらせて頂く介護という仕事をさせて頂く中で、
認知症という症状を抱えておられる方と接する機会は少なくありません。
認知症の人ではなく、一人の人として関わっていく事の大切さを再確認した研修でした。
