転ばぬ先の…
2021年12月11日
「自分のことは自分でしたいけど、体があまりいうことを聞かないのでよくこけるんです」とおっしゃるA様。
ベッドから立ち上がるときにバランスを崩されるようで、ベッドから落ちてしまう事があるとの事。幸い大きな怪我はないのですが、いつ起きるとも限りません。
それでは、職員さんと現場検証に参りましょう。
ベッドに帰るときは問題なく、ベッドから立ち上がるときにバランスを崩されるようです。その他の場所でふらついたりといったことはないようで、トイレからの立ち上がりもスムーズです。ベッドに謎があるのでは?ベテラン職員の勘がそう告げます。ベッドマットを調べてみると標準のものに比べてすごく柔らかく、実に寝心地がよさそうです。備え付けのマットレスよりもゆったりと眠れるように、やわらかめのベッドマットを購入して生活していたA様。ご病気が進み少し足腰が弱くなられたことで、やわらかいベッドから立ち上がるときに反動を付けなければならず、それが原因でずり落ちられていたことが分かりました。
ベッドマットを備え付けのものに替えれば解決ですが、それではA様の寝心地が損なわれてしまいます。
A様と相談の結果、ベッドの前に手すりを付けることによって、寝心地をキープしながら立ち上がりの不安を解消することに成功。あれから2か月がたちますが、一度もずり落ちることがないと喜んでおられます。現場にヒントがあるんだよなぁ～と改めて感じさせられた出来事でした。
