人生の最後を支えるということ
2021年11月29日
ラヴィーレ神戸垂水では自立の方から要介護5の方まで広くお受けすることが出来ます。
人生の終末期での看取り対応も行っておりますが、ちょっとほっこりする事例がありましたので共有しますね。
だんだん食事も召し上がる量が減ってきて、老衰と診断されたA様。お好きな果物を食べられるだけ食べて、毎日来られる家族様と顔を合わせて幸せそうにされている毎日。でも職員の勘ですが、少しずつ弱ってこられているのがなんとなく見て取れました。
第2の家として生活されていたA様ですが、やっぱり長く生活してきた家に帰りたいんじゃないかと思った職員さん。担当ケアマネとどうすれば家に帰られるかを相談します。
大勢の親族が会いたがっているとご家族様もおっしゃられていましたので、日帰りで自宅に帰られるように手配することにしました。介護タクシーの手配は?ご本人様の耐久性はどのぐらい?移動にはリクライニングする車いすが楽かな?様々な意見が飛び交い、手配は着実に進んでいきます。
皆様が集まられる日曜日を選んで2時間限定の帰宅が実現。沢山の親族の方ととても良い時間を過ごされました。
その2日後に眠るように息を引き取られました。「大好きな果物を食べてほんの少しの時間でしたが家に帰ることが出来ました。本当にここに入っていた母は幸せでした。ありがとうございます。」とご家族様。ご本人様の生活を最期まで支えることが出来たことに私たちも感謝です。
毎日が一期一会だと思いますので、精一杯考えて、やれることはやっていかないと後悔するなぁと改めて感じさせられた出来事でした。
