市販品でひと工夫! 免疫力をアップ!栄養バランスのよい簡単料理レシピ
感染症に負けないための体力づくりには、体に必要なエネルギーやたんぱく質、ビタミンやミネラルなどの栄養素をバランス良く摂り、免疫力をアップすることが大切です。
とはいえ、調理に時間をかけられず、冷凍食品やインスタントラーメンなどを利用される方も多いと思います。市販品は便利ですが、栄養バランスは偏りがちになりますので、ひと工夫してみましょう。
例えば、冷凍ピラフに、冷凍のブロッコリーやムキエビ、チーズなどの具材を追加するだけで、栄養もカロリーもアップします。エビが食べられない方は、スクランブルエッグをのせてもいいですよ。右のレシピを参考に作ってみてください。
インスタントラーメンにも、ゆで卵や焼き豚、冷凍のほうれん草や乾燥わかめなどを追加すれば、栄養バランスが良くなります。負担を軽くしながら、しっかり栄養を摂りましょう。
誤嚥(ごえん)を防ぐ!ペットボトルで呼吸機能をアップ
健康のためには口腔衛生を保つことに加え、口の周りの筋肉を鍛えることも重要です。咀しゃくが十分にできず、飲み込む力も弱いために、食べたものが肺に入って炎症を起こすのが「誤嚥(ごえん)性肺炎」。これを防ぐには、口や喉の筋肉のほか、呼吸機能を高めることも大切。肺活量が上がれば、誤嚥しても、はき出すことができます。ペットボトルでできる体操で、呼吸機能をアップしましょう。
言語聴覚士 谷内萌子
ペットボトル膨らまし体操
実演:言語聴覚士 増田恵美子
日常生活でできる!毎日の活動量を増やして健康に!
活動量の低下は、ご高齢の方にとって介護が必要になったり介護度が進んだりする大きな要因です。日ごろから継続して体を動かすことで、身体機能を維持・向上することができます。
でも、きつい運動をしなくてはいけないわけではありません。日常生活の中での「活動」を増やして、足りないぶんは、筋力アップの体操をすることで補いましょう。
右の表は、厚生労働省が推奨する活動量の目安です。1週間でエクササイズ数を23になるよう生活することで、生活習慣病の予防につながります。毎日体を動かして身体機能を維持し、健康を保ちましょう。
お部屋でできる!簡単な体操で立つ力、歩く力をアップ
外出ができなくても、お部屋でできる体操で筋力をアップしましょう。膝や太もも周囲を中心とした筋力が鍛えられるため、立ち上がりに不安を感じている方や、膝の痛みが気になり出した方におすすめです。
座ってできる脚上げ体操
実演:理学療法士 大平浩気
-

-
-
手を上げる
手を上げて体操すると、体のバランスを維持しようとお腹や骨盤まわりの筋肉が鍛えられます。姿勢の改善やバランス能力の向上が期待できます。
-
-
脚を伸ばして横に開く
横に開くことで、股関節の周囲(お尻のまわり)の筋力も鍛えられます。歩行中にふらついても踏ん張ることができるので、転倒予防につながります。
上の脚上げ体操で余裕のある方は、手と脚の動作にひと工夫加えて強度をアップしてみましょう。
※体力に不安を感じている方や持病がある方は、体操をお試しになる前に医師などの医療関係者とご相談ください。
※この記事は2020年5月当時の記事となります。