会社の取組み
2018年9月度
ご高齢の方ほど多くなる薬。常にスタッフ一人ひとりがご利用者さまに寄り添いながら、日々の変化を見逃さないよう、心がけています。
日本老年学会『高齢者が気を付けたい多すぎる薬と副作用』によれば、ふらつきやうつ、食欲が減るなどの症状は、薬の影響の可能性があると報告されています。また6種類以上の薬を処方されると、副作用が起こりやすくなるとあります。しかし、薬は大切なものですので、勝手に飲むのをやめていいものではありません。
そこで、SOMPOケアのスタッフは、「薬の副作用かもしれない」と思った情報を整理し、積極的に医師・薬剤師・担当ケアマネジャーへ提供するように努めています。たとえば、最近お通じの回数が少ない、物忘れが激しいといった情報を共有することで、医師・薬剤師が薬の優先順位を判断し、薬の量と数を調整してくれます。
また、社内研修では、薬の基本的な知識を学習できるツールも配布しています。このような人材育成を通じてご利用者さまのお困りごとにいち早く気づけるよう努め、快適で安全な生活をサポートしていきます。
学会発表会の様子
SOMPOケアでは東京大学大学院薬学系研究科・慶應義塾大学薬学部と安心、安全な服用について共同研究を行っています。この取組みの研究成果は、専門誌『薬学雑誌』に論文が掲載されました。各種学会(日本介護学会4年連続・認知症ケア学会2年連続等)においても、介護現場出身のスタッフが積極的に学会発表を行っています。
●発表テーマ
「ご入居者さまの適正な服薬(薬の使用)のための介護スタッフ・看護スタッフ・薬剤師間連携をどう実践するか」「向精神薬の処方適正化を図る~多職種への研修の効果~」等
※この記事は2018年9月当時の記事となります。