アルツハイマー型認知症の短期記憶障がい⑩
2022年4月9日
介護付き有料老人ホーム SOMPOケア ラヴィーレ東大和のホームだよりをご覧いただきありがとうございます。
生活相談員の磯野です。
日常の生活でお風呂に入ることは普通かと思います。
障害により介護を必要となった場合には、介護拒否の場面が見られます。
特に、お風呂やトイレといった場面で見受けられます。
この事には、個人のデリケートな部分であることが関係します。
基本的に、記憶が障がいされることで人の顔を覚えるのは難しいです。
長い期間をかけてトイレトレーニングをしているので、人前で服を脱ぐことや汚れを見せることに強い拒否感を感じます。
それを「知らない人」が「服を脱がせて」「何をされるかわからい」状況では、拒否する行為は普通とも言えます。
認知力低下で、普段の介助者が認知できない状態であればやはり拒否が起こりやすい状況となります。
そのため、事前に「説明」が大切になります。
「お風呂に入る」という言葉が認知できない場合でも、湯舟に入ってしまうと気持ち良い事は多いです。
「説明」で入浴がわからなくても、嫌がらない範囲で「手浴」「足浴」で気分を和らげることで入浴につながる場合もあります。
「足が汚れているので洗いましょう」と足を洗って、「ついでにお風呂入りましょう」で入浴につながる場合もあります。
一番気を付けないといけないことは「強制」することです。
仮に入浴自体はできたとしても、「いやなことをされた」イメージは残ります。
記憶が障がいされているため、判断にイメージが強く影響します。
「何かわからないけど、この人であれば」とイメージが残ってくれると一番良いと思います。
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