アルツハイマー型認知症の短期記憶障害⑧
2022年2月26日
介護付き有料老人ホーム POMPOケア ラヴィーレ東大和のほーむだよりをご覧いただきありがとうございます。
生活相談員の磯野です。
記憶は、海馬を通して大脳皮質に収納されます。
この海馬は脳の中心に近いところにあり、嗅覚を司る部分と密接につながっています。
そのため、記憶と嗅覚は連動していることがあり「匂いによって記憶が呼び戻される」ことも多くあります。
この事を利用して、認知症の周辺症状緩和を目的にアロマ療法の研究があります。
認知症の症状の出方には、「内向きの陰症状」と「外向きのの陽症状」があります。
陰症状は、「うつ」や「無気力」といった症状で脳の活動低下が考えられます。
陽症状は、「暴言」や「暴力」といった症状で脳の過活動が考えられます。
元々、アロマでは緩やかに精神状態を活性化したり沈静化したりといった効果が期待できます。
内服薬とは違い、劇的な反応はありません。
長期間かけて徐々に効果を見ていくことになります。
