アルツハイマー型認知症の短期記憶障がい①
2022年1月5日
SOMPOケアラヴィーレ東大和のホームだよりをご覧いただきありがとうございます。
生活相談員の磯野です。
アルツハイマー型認知症の短期記憶障がいは、昔の事(長期記憶)は保たれるが昨日・今日の事(短期記憶)が障がいされます。
良く例えられる事に「昨日の夕食」があります。
年相応の物忘れは、食べた事は覚えていても何を食べたかを忘れる。
アルツハイマー型認知症の物忘れは、食べた事自体を忘れます。
記憶として出来事自体を忘れてしまうので、記憶の中ではなかった事になります。
その為、鍋を火にかけても火にかけた事を忘れて焦がすような事が増えます。
でも、「自分で火にかけた」自覚がないので同じような事を繰り返します。
記憶は最近の事から退行するように障がいされるので、一番新しい記憶が何年も前の記憶になっていきます。
すると、記憶に穴が開いてしまうので覚えている事を引っ張り出して穴埋めをしていきます。
結果として、ちぐはぐな受け答えとなる事が多くなります。
記憶はその時の感情と密接に関連していて「一番輝いていた時」「充実していた時」の記憶が定着します。
