回想法的「夢結いノート」の活用法
2021年12月16日
ラヴィーレ東大和のホームだよりをご覧いただきありがとうございます。
生活相談員の磯野と申します。
先日、ホーム長が紹介していた「夢結いノート」は2部構成になっています。
1部は今までの事を、2部ではこれからの事を記入します。
1部には、簡単なプロフィールから趣味・特技や大まかな年代別の思い出などを記入していきます。
ご入居されている方には、アルツハイマー型認知症により短期記憶が障がいされて不安感や恐怖感をお持ちの方がいらっしゃいます。
極端な場合、3分前の事も記憶から消え去ります。
「何をしようとしていたか」を忘れる事は誰にでも起きますが、すべてが記憶から消え去る事は不安感を生じると思います。
最近の事から忘れてしまうので、徐々に記憶が後退することが起こります。
また、アルツハイマー型認知症により脳が委縮して残った部分がカバーするために残存脳がフル活動することで疲れやすく感情的になりやすくなります。
記憶は残らないが感情は残ると言われています。
心地よい「快」の感情や嫌な「不快」の感情は、「原因が何か」という記憶は消えても残ると言われています。
回想法は、昔の事を思い出しながら話をして頂くことで脳を活性化して認知症の予防や物取られ妄想などの周辺症状緩和に役立つとされています。
「夢結いノート」を進めるうえで、昔の事を思い出して書く行為が入るので回想法的な使い方ができます。
思い出して記入し事自体は記憶として残りませんが、記入するために思い出すことは感情・イメージとして残ります。
推理小説でテレビドラマにもなった「一度寝ると寝る前までの記憶は忘却する」というものがありました。
話の中では、目が覚めると天井に名前と探偵をしている事が書いてあることで「自分が何者か」を毎日更新している事になっています。
アルツハイマー型認知症の方の場合、昔の事は覚えているが新しい記憶は忘れるしまうので「現在」がいつなのかは「いつの記憶」なのかにかかってきます。
お話をしていると「仕事をしている」時期や「学生」の時期の記憶をよく聞くことがあります。
ご自身が一番輝いていた頃の記憶が良く残ると言われています。
ただ、記憶にも波があります。
最近の事は覚えてないかと思っていると、何かのきっかけで思い出すこともあります。
ご家族さま、近隣地域とも協力し、ご本人の心身の状態に応じた適切なケアを提供します。またケアスタッフやケアマネジャー、看護スタッフなど、多職種が連携し、尊厳を大切にしたケアに努めます。
その他のサービスについて閉じる全室個室なのでご面会は24時間いつでもお気軽にお越しいただけます。居室にトイレや洗面台もあり、ご自宅と同様のプライベート空間を確保。また、緊急呼出装置が各所に設置されており安心です。
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その他のサービスについて閉じる1~30日間(29泊)まで、要介護1から要介護5の認定を受けている方がご利用いただけます。車椅子をご利用の方や歩行が困難な方でも、安心してお過ごしいただけます。ご家族の外出等で、ご自宅で過ごすのが困難になる間など、お気軽にご活用ください。
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