外に出て風を感じたい！（世界アルツハイマー月間）
2020年9月7日
そんぽの家S新横浜西のホームだよりをご覧いただき、
ありがとうございます。副ホーム長の大舘です。
9月は国際アルツハイマー病協会と世界保健機関が制定した
世界アルツハイマー月間です。そんぽの家S新横浜西であった
認知症の方の事例を紹介させて頂きます。
認知症の方が外に出ようとすると、目的のない俳諧などと言われて
行動を制限される事があります。本人様の事を心配しての事ですが、
本人様にとっては理不尽に閉じ込められた!と感じるかもしれません。
誰でも閉じ込められたら怒ります。普通の反応ですが
認知症の方が怒ると問題行動と呼ばれてしまいます。
そんぽの家S新横浜西では、まず本人様と向き合って話をします。
外出の目的を伺うと「ホーム敷地内に咲いている花を見て風に吹かれたい。」
これだけの事もあります。この方は家族様のご理解も得て、朝や夕方、
涼しい時間に外に出て、敷地内の花を見て、満足した表情で戻られています。
このように簡単に解決する話ばかりではありませんが、大切なのは「ダメ!」と
言うだけでなく、外に出ようとする本人様の話を聞いてあげる事だと思います。
認知症の方も理由なく外出はしません。病院に行きたい、自宅に帰りたい、
家族や友人に会いたい、それぞれの理由があります。その理由をしっかりと
本人様と話して確認していけば、ここには自分の話を聞いてくれる人が
いると感じてくださり、安心して暮らせるようになると思います。
認知症の方も安心して頂けるホームにしたいと思っています。
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