現場の取組み

2018年1月度

ホーム全体で取組む栄養改善

  • お蕎麦をを楽しむご入居者さま

    お蕎麦をを楽しむご入居者さま

SOMPOケア ラヴィーレ上溝

 高齢者が陥りやすい低栄養状態を防ぐため、ホーム全体でご入居者さまの食事摂取量アップに取り組みました。「低栄養リスク」があるご入居者さま21名に対して、ホーム長主導のもと、ケアマネジャー、ケアスタッフ、ナース、キッチン、管理栄養士といった各セクションが連携して改善案を検討。主食が進まない方にふりかけを提供、副菜の摂取量が少ない方に牛乳を提供、脂質の摂取が足りない方に主菜や副菜に油を添加するなど、お一人おひとりの低栄養の原因に即した対策を行い、実施前と約7か月後の栄養状態を比較しました。

うれしい結果

 7か月間の実施により、低栄養リスクを測る基準である①食事摂取量 ②BMI値 ③血清アルブミン値の結果から、低栄養リスクの方の割合を25%減少。今後も取り組みを続け、低栄養のほか寝たきりの予防にもつなげていきます。

介護度の高い方も外出を楽しめるように

SOMPOケア そんぽの家 萩山

 そんぽの家 萩山では、車椅子の方や長距離の歩行が難しい方等、自力での外出が困難な方でも、安全かつ快適に外出ができるよう、スタッフ一同が協力しながらアクティビティを計画しています。

 今回外出に参加されたKさまは、車椅子での長時間の座位保持が難しく、外出には消極的でしたが、「移動にはリクライニング車椅子と介護タクシーを使用することで、身体への負担を最小限にすることができる」、と提案。ご家族さまにもKさまにも納得していただき、前向きな気持ちで外出への参加を決められました。

うれしい結果

 外出当日は天候にも恵まれ、バラ園では満開のバラをお楽しみいただき、ご家族さまやスタッフとの思い出作りもできました。今回のご提案で移動による疲労感を抑えることができたため、その後も積極的に外出する機会を設けることができています。

コール機を利用して、在宅生活を継続

ジャパンケア 市川八幡

 ジャパンケア 市川八幡の定期巡回サービスを利用されるIさま(要介護1)。心房細動により医師からはペースメーカー埋設術を薦められていますが、ご本人は「この歳になって自分の身体に機械を埋め込むのはとても不安」と、手術には消極的でした。また、ヘルパーの訪問にも気を使ってしまうとのこと。そこで、手術をしなくても安心でき、さらに自由度も高く過ごしてもらうために、連日訪問はせず、非訪問日はコール機(通話もできる介護用チャイム)で電話させていただくことを提案。安否確認と内服確認をさせてもらうことを承諾いただきました。

うれしい結果

 コール機でIさまと上手につながることで、ヘルパー利用に感じる気兼ねを緩和しながら、一人暮らしの不安を軽減し、内服忘れを防止することができました。また、定期訪問時には様子を伺いながら体調の悪化を防ぎ、現在も手術をせずに自宅での暮らしを継続していただいています。

※この記事は2018年1月当時の記事となります。

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